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理系キャリアを歩んできた技術者が40歳を前に社会人留学に挑んだ理由



ーInterviewー

諦めきれなかった「海外で働きたい」という夢

ー歩んできたキャリアについて教えてください!


高専から大学、大学院と理系の道を辿り、新卒ではタイヤ製造のエンジニアをしていました。


7年目で工場に転勤して、技術スタッフとして現場経験を積みました。エンジニアとしてのキャリアを着実に積んでいるようにも思っていましたが、ずっと同じ分野で飽きてきたことと、どうしても海外で働いてみたいという思いが捨てきれず、11年目の時に会社のボランティア休職制度を利用して青年海外協力隊で2年間タンザニアへいきました。


休職後は一旦元のエンジニア職に復帰したものの、海外で働きたいという想いや人に関わりたいという想いから、キャリアチェンジの為に勉強することにして、現在は2年間の大学院留学中です。


・・・

ーなんで海外に行きたかったのですか?


小さい頃から「日本じゃないところに行きたい」という憧れがあったんですよね。それで中学3年生の時にニュージーランドでホームステイをしました。当時は英語の成績が良かったのですが、実際は全然話せずに悔しかったのを覚えています。


高専時代にまたニュージーランドい行ったのですが、前回と全く成長していなくて……そこからずっと心残りというか、憧れがあったんでしょうね。


新卒で入社した企業もグローバル展開はあるので、海外での仕事に携われると思っていたら、入った部署が国内の仕事で……でも、9年目でアメリカ工場に行けるタイミングがあったので、思い切って自分から手を上げたのが、初めて仕事として海外に関わったタイミングでした。


1ヶ月アメリカ工場に出張したのですが、日本と現地の働き方の違いを目の当たりにして、この仕事で海外転勤は無理だと感じました。当時はまだ立ち上げ中ということもあり、トラブルも多かったですし、日本とアメリカの組織体制の違いにも戸惑ったり……それが大きなターニングポイントでしたね。


それでもやっぱり海外で働きたいという思いが強く、一時は転職も考えていたところに、会社でボランティア休職制度ができたので、とりあえず会社は辞めずに青年海外協力隊に参加してみることにしました。当時はまだ辞める勇気はありませんでした(笑)


・・・


青年協力隊、タンザニアでの挑戦

ー海外青年協力隊ではどんなことをしていたのですか?


協力隊では、 タンザニアで経営管理という職種で活動していました。タンザニアでは産業発展のために日本のカイゼンを取り入れたいということで、工場経験がある人を募集していたので、募集を見つけたときにこれだ!と思いました。ただ実際に行ってみたら、工場で何かするというよりも、オフィスの環境を整えたり、カイゼンの基礎である整理整頓の概念を教えたりと、予想とはちょっと違っていました。ですが、色々なことにチャレンジできた2年間で、行ってよかったなと思っています。


帰国後は元と同じ仕事に戻りました。ただ、2年間の経験での自身の変化をうまく表現できず、また周囲も前例がなくてどうしていいかわからなかったようで……会社の制度としてもできたばかりということもあり、うまく機能しているとはいいがたい状態でした。さらに、私自身の興味が、物作りから働く人に移っていたこともあり、異動を希望したものの難しいということで、この先まだ数十年あるし興味をもった人材開発系の仕事がしたい、と転職を考えました。でも実績や経験がないとなかなか転職もできず、「じゃあ学んでみよう!」と思い、留学を決めました。


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ー今の生活について教えてください!


ヨーロッパのいくつかの大学を移動しながら学べる2年間の修士プログラムに応募し、この9月からイギリスのグラスゴーに留学しています。

専攻は成人教育です。英語で学ぶことに加え、教育についてのバックグラウンド知識ゼロからのスタートで苦労していますが、意外とこれまでの社会人経験が役に立っています。例えば、1学期目はクラスでの授業が週に2、3回しかなく自分で勉強の時間が多いので、セルフマネジメント力が必要だったり。後は人間関係ですね。世界中の学生がいるので驚くことも多いですが、会社での人間関係の苦労に比べれば……と思ったり(笑) 

次の学期はマルタで、その次はエストニアです。数か月ずつですが、色々な場所に住んで学ぶ経験は面白いなと思っています。

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ロールモデルの少ない理系女子のサポートをしたい

ーキャリアについて悩んだことはありますか?


昔も今も常に悩んでいますね(笑)


エンジニアとして仕事をしていこうと思っていたのに、適正がないと働き始めて早々に気付いたものの、「どうしたらいいのか、何がしたいのか」と悩む日々でした。ようやくやりたいことが見つかって、新しい道に飛び込めて良かったです。


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ーなぜキャレアメンターに応募してくれたのですか?


個人的にキャリア開発に興味があり、キャリアコンサルタントの資格を取ったこともあって、誰かの役に立ちたいと思ったことと、キャレアメンターのような斜めの関係が大事だと思っているからです。


直属の上司や先輩という縦の関係には言えないこと、同期や同年代の横の関係では経験していなくてわからないことを、ちょっと違う部署の先輩に相談できるようにしたいというのを昔から思っていました。しかし私の時にはそういう存在がいなかったので、後輩にはできるだけサポートをと思ってやっていましたが、社外に気軽に相談できる人がいるのはとても良いと思って、メンターをやってみたいと思いました。


また、特に理系女子のサポートをしていきたいと考えています。私自身が理系としてのキャリアで迷ってきたことや、ロールモデルの少ない理系女子だからこそ、自分と同じようなキャリアの人をサポートしたいと思っています。


あとは、大人になってからの海外留学がしたい人や、協力隊に行きたい人の相談にものりたいです。新しいチャレンジをするときには、周りの人々、特に両親が心配すると思います。私の両親も「アフリカなんか行って大丈夫なの?」と心配していましたが、それを説得して行動してよかったと思っていますので、何か挑戦したいという方の相談もぜひお願いします。


ーありがとうございました!


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